子どもが大きくなってくると、保育園や習い事の送り迎えで「電動自転車があったら」と思う場面が増えてきます。ただ、子ども乗せ電動自転車は1台20万円前後。どれを選べばいいのか、正直よく分からないという人も多いと思います。
私もまだ電動自転車は持っていません。そこで、これから買う目線で、パナソニック・ヤマハ・ブリヂストンの人気モデル5機種を調べて比べてみました。
この記事では、前乗せと後ろ乗せの違い、5機種の公式の仕様の比較(レーダーチャート付き)、乗り心地とアシストについての口コミの声、特別枠としてカーゴバイク、そして選び方をまとめました。
※この記事の機種は、私はどれも乗ったことがありません。メーカーの公式仕様と、楽天・価格.comの口コミをもとに比べています。情報は2026年10月時点のものです。
🚲まず決めるのは「前乗せ」か「後ろ乗せ」か
子ども乗せ電動自転車は、最初から付いているチャイルドシートの位置で大きく2つに分かれます。
| 前乗せ | 後ろ乗せ | |
|---|---|---|
| 乗せられる子どもの目安 | 1歳〜4歳未満が中心 | 小学校に上がる前まで使えるシートが中心 |
| 特徴 | 走っているときも子どもの様子を確認しやすい。対象の年齢は低め | 前乗せより上の年齢まで使えるシートが多い。前にチャイルドシートがない |
| この記事の機種 | ギュット・クルームF・DX/PAS kiss | ギュット・クルームR・DX/PAS babby/bikke MOB dd |
今回の5機種は、どれも幼児2人を乗せる3人乗りに対応できるモデルです(「幼児2人同乗基準」に適合)。ただし、メーカーが指定するチャイルドシートを正しく取り付ける必要があり、3人乗りのときは運転する人の身長の目安も決まっています。下の子が生まれる予定があるか、上の子が何歳まで乗るかとあわせて、購入前に確認しておくと安心です。
📊5機種のスペック比較
| パナソニック ギュット・クルームR・DX | パナソニック ギュット・クルームF・DX | ヤマハ PAS babby | ヤマハ PAS kiss | ブリヂストン bikke MOB dd | |
|---|---|---|---|---|---|
| チャイルドシート | 後ろ | 前 | 後ろ | 前 | 後ろ |
| 標準のシートに乗せられる子ども | 1歳〜小学校入学前 24kg・120cmまで | 1歳〜4歳未満 15kg・100cmまで | 1歳〜小学校入学前 24kg・120cmまで | 1歳〜4歳未満 15kg・100cmまで | 2歳〜小学校入学前 22kg・115cmまで(※) |
| 3人乗りのときの運転する人の身長 | 155cm以上 | 155cm以上 | 145cm以上 | 145cm以上 | 152cm以上 |
| メーカー希望小売価格(税込) | 200,000円 | 200,000円 | 189,000円 | 191,000円 | 196,800円 |
| 重さ | 31.1kg | 30.1kg | 33.3kg | 31.2kg | 33.1kg |
| バッテリー | 16.0Ah | 16.0Ah | 15.8Ah | 15.8Ah | 333Wh(13.2Ah相当) |
| 走行距離(いちばん強いモード) | 約50km | 約50km | 51km | 51km | 54km |
| 走行距離(自動モード) | 約60km | 約60km | 58km | 58km | 90km |
| 走行距離(いちばん長持ちするモード) | 約86km | 約86km | 77km | 77km | 180km |
| 充電時間 | 約5.0時間 | 約5.0時間 | 約4.5時間 | 約4.5時間 | 約3.5時間 |
| タイヤ | 20インチ | 20インチ | 20インチ | 20インチ | 前24/後ろ20インチ |
bikke MOB ddは、前後の両方のタイヤを動かす「両輪駆動」で、走りながら自動で充電する仕組みがあります。走行距離が長いのはこのためです。
この表から、数字で比べられる4つの項目を点数にしてレーダーチャートにしました。

点数は、メーカー公表の仕様を、当ブログであらかじめ決めた基準に当てはめて付けています。基準の決め方は当ブログ独自のものなので、下に全部書いておきます。
- バッテリーの持ち(自動モードの走行距離):85km以上=5/70km以上=4/55km以上=3/45km以上=2/45km未満=1
- 取り回し(軽さ):30.5kg以下=5/31.5kg以下=4/32.5kg以下=3/33.5kg以下=2/33.5kg超=1
- 充電の早さ:3.5時間以下=5/4.0時間以下=4/4.5時間以下=3/5.0時間以下=2/5.0時間超=1
- 値段の手頃さ(メーカー希望小売価格):19万円以下=5/19万円超〜19.5万円以下=4/19.5万円超〜20万円以下=3/20万円超〜21万円以下=2/21万円超=1
合計は、bikke MOB ddが15点、PAS kissが14点、ギュット・クルームF・DXとPAS babbyが13点、ギュット・クルームR・DXが12点でした。ただし、5機種の値段の差は最大1万1,000円で、どれも19万〜20万円の範囲です。点数の差ほど大きな違いではありません。
「子どもの乗せやすさ」も比べたかったのですが、乗せ降ろしのしやすさはシートの高さやベルトの仕組み、子どもの体格にも左右されるので、ひとつの点数にまとめにくいと考えました。そのため点数には入れず、次の口コミの章で紹介します。
💬乗り心地・アシスト・乗せやすさ|口コミの声
乗り心地や坂道でのアシストの感じ方は、数字では比べられません。そこで楽天と価格.comに載っている口コミを確認しました(2026年10月時点)。
ただ、電動自転車はお店で試乗して買う人が多いからか、ネットの口コミは少なめです。しかも配送やお店の対応について書いたものが多く、自転車そのものについて書いた口コミは、1機種あたり数件〜20件ほどでした。PAS kissは4件しか見つかりませんでした。そのため点数にはせず、確認した口コミの中に出てきた声だけを紹介します。
- パナソニック(ギュット・クルーム):「漕ぎ出しがスムーズ」「坂道もすいすい」と、アシストの力強さを書いた口コミが複数ありました。ヤマハを選んだ人の口コミにも「パナソニックほど強力なアシストではない」という比べ方が出てきます
- ヤマハ(PAS babby):「漕ぎ出しが強すぎない」「アシストがほどよい」と感じたという口コミが複数ありました。チャイルドシートのベルトがマグネットで留めやすい、肩ベルトが自動で巻き取られる、といった乗せやすさの声もありました
- ブリヂストン(bikke MOB dd):今回比べた新型は2026年10月下旬に発売予定で、新型そのものの口コミはまだほとんどありません。参考までに旧型の口コミを見ると、「安定感がある」「子どもの椅子が低くて乗せ降ろししやすい」という声がある一方、「坂道でパワーが足りない」という声も2件ありました。新型はバッテリーなどの仕様が変わっているので、乗った感じまで同じとは限りません
- 共通して:どの機種も30kgを超える重さがあり、「重い」「子どもを乗せたままスタンドを立てるのが大変」という声は機種を問わずありました
アシストの強さは好みが分かれるところで、「強いほうが楽」という人もいれば、「強すぎると怖い」という人もいます。試乗できるなら、まずは販売店の案内にしたがって大人だけで乗り、子どもを乗せたときの重さを想像しながら確かめるのがよさそうです。
🔍5機種それぞれの特徴
パナソニック ギュット・クルームR・DX|後ろ乗せの定番
チャイルドシートメーカーのコンビと共同開発した、後ろ乗せのモデルです。重さは31.1kgで、後ろ乗せの3機種の中ではいちばん軽量です。バッテリーは16.0Ahで、自動モードの走行距離は約60km。充電時間は約5時間と、5機種の中では長めです。
パナソニック ギュット・クルームF・DX|5機種でいちばん軽い前乗せ
R・DXの前乗せ版です。重さは30.1kgで、5機種の中でいちばん軽いモデルです。バッテリーや走行距離、充電時間はR・DXと同じです。
ヤマハ PAS babby|値段がいちばん手頃な後ろ乗せ
メーカー希望小売価格は189,000円で、5機種の中でいちばん手頃です。後ろのチャイルドシートは「ハグシートプラス」。重さは33.3kgと、5機種の中ではいちばん重めです。ヤマハは公式に「夫婦で共用しやすい」モデルとして紹介していて、サドルの高さをレバーで変えられます。
ヤマハ PAS kiss|PAS babbyの前乗せ版
PAS babbyと同じ車体に、前のチャイルドシートが付いたモデルです。重さは31.2kg、値段は191,000円。バッテリーや走行距離はPAS babbyと同じです。
ブリヂストン bikke MOB dd|バッテリーの持ちと充電の早さで強い
前後の両方のタイヤを動かす両輪駆動で、走りながら自動で充電する仕組みがあります。自動モードの走行距離は90km、いちばん長持ちするモードでは180kmと、5機種の中でバッテリーの持ちがいちばん長いです。充電時間も約3.5時間といちばん短め。前のタイヤが24インチと大きいのも特徴です。
重さは33.1kgと重めです。メーカーの3年間の盗難補償が付いています。
🚚特別枠|カーゴバイクという選択肢
海外では、子どもや荷物を大きな荷台に乗せて走るカーゴバイクもよく見かけます。日本で正規に買える電動のカーゴバイクとして、トーキョーバイクの「TOKYOBIKE PORTER」を見てみました。

- 値段:297,000円(税込)
- 重さ:25kg(前の荷台とバッテリー込み)
- バッテリー:36V/14Ah。走行距離はecoモードで約85km、充電時間は約8時間
- 前の荷台:公道では30kgまで(荷台自体は50kgまでの設計)
- 荷台にラック用のチャイルドシート(別売り)を付けられる
前の荷台に付けたチャイルドシートに子どもを乗せるので、走りながら子どもの様子が見えます。ただし公式ページに「幼児2人同乗基準適合」の記載はなく、5機種とは別の種類の自転車として見たほうがよさそうです。また、子ども乗せの5機種と比べると値段は10万円ほど高く、チャイルドシートは別売りです。メーカー保証も初期不良の1年間だけなので、5機種とは考え方が違い、子どもの送り迎えに加えて、大きな荷物を運ぶ使い方も大事にしたい人が候補にできるカーゴバイクです。
👨👧共働きパパ目線の選び方
| こんな人は | 候補 |
|---|---|
| 子どもが小さく、前に乗せて様子を見たい | ギュット・クルームF・DX/PAS kiss |
| 小学校に上がるまで長く使いたい | ギュット・クルームR・DX/PAS babby/bikke MOB dd |
| 充電の回数を減らしたい | bikke MOB dd |
| できるだけ軽いほうがいい | ギュット・クルームF・DX |
| 値段を少しでもおさえたい | PAS babby |
| 荷物もたくさん運びたい | TOKYOBIKE PORTER(特別枠) |
電動自転車は毎日使う道具で、値段も安くありません。スペックで候補を2〜3台に絞ったら、自転車店で試乗して、次の4つを確かめるのがいちばんだと思います。
- こぎ出したときのアシストの感じ方
- 止まったときの足つき
- スタンドの立てやすさ
- 押して歩くときの重さ
このあたりは口コミやスペックより、自分で乗ってみるのがいちばん確かです。
📝まとめ|まず「前か後ろか」、次に「何を優先するか」
- 子ども乗せ電動自転車は、まず前乗せか後ろ乗せかで選ぶ。乗せられる年齢・体重・身長はシートごとに違うので要確認
- 公式の仕様で比べると、バッテリーの持ちと充電の早さはbikke MOB dd、軽さはギュット・クルームF・DX、値段はPAS babbyが強い
- 確認した口コミには、パナソニックを「力強い」、ヤマハを「ほどよい」と感じた声があった。ただし口コミの数は少なく、感じ方には個人差がある
- 特別枠のカーゴバイクは、子どもの送り迎えと大きな荷物運びの両方を大事にしたい人の候補
- 最後は試乗で決めるのが安心
送り迎えの毎日が少しでもラクになる1台を選ぶ参考になればうれしいです。


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