夏休みの宿題で、最後まで残りがちなのが読書感想文。我が家も毎年これで止まります😅 ドリルは進むのに、原稿用紙だけが真っ白のまま8月後半を迎える…という方、けっこう多いのではないでしょうか。
去年、うちの子が原稿用紙の前で20分ほど固まっているのを見て、つい「早く書きなさい」と言ってしまったんですが、これがまったくの逆効果でした。我が家の場合は、やる気というより「何を書けばいいか分かっていなかった」のが大きな原因でした。同じようにつまずくお子さんも少なくないようです。
この記事では、読書感想文が書けない子に親ができる3ステップと、そのまま使える声かけの言葉、そして学年別に感想文が書きやすいおすすめ本7選をまとめました。「代わりに書いてあげる」以外の手を探している方の参考になればうれしいです😊
読書感想文が書けない子によくある3つの理由
まず、なぜ進まないのか。子どもを見ていて気づいたのは、原因がだいたい次の3つに分かれるということでした。
- 「感想」が何なのか分かっていない → 「おもしろかった」以外に何を書けばいいのか、そもそも習っていないことも多いです
- 本が合っていない → 分厚い本や興味のないテーマだと、読み終わる前に力尽きます
- いきなり原稿用紙に向かっている → 大人でも、下書きなしで作文用紙を埋めるのはかなり難しい作業です
逆に言えば、本選び・メモ・型の3つを先に用意しておくと、書き始めやすくなる子も多いと感じています。順番に見ていきます。
書く前にやる3ステップ
ステップ1:最後まで読み切れる本を選ぶ
多くの場合、最後まで読めたほうが感想は書きやすくなります。ここでつまずくと8月が終わります。我が家の基準はシンプルで、「薄くていい」「好きなジャンルでいい」の2つです。
学校から課題図書のリストが配られている場合はそちらが優先ですが、指定がなければ本人が最後まで読めそうな一冊を選ぶほうが、結果的にいい感想文になりやすいと感じています。なお、コンクールの課題図書は年度ごとに変わるので、応募を考えている場合は主催団体の公式サイトで最新の情報を確認してください。
ステップ2:読みながら「ふせん」を貼る
読み終わってから「どこがよかった?」と聞いても、たいてい忘れています。そこで、読んでいる途中で心が動いたページにふせんを貼るようにしました。目安は3〜5枚くらいで十分です。
- おもしろかった場面
- びっくりした場面
- 「自分だったらいやだな」と思った場面
- 主人公にイラッとした場面(これが意外と書きやすい)
ポイントは、プラスの感想だけを探させないこと。「ここは納得できなかった」という引っかかりのほうが、その子らしい文章になりやすいです。
ステップ3:4つのブロックに流し込む
ふせんが貼れたら、あとは型に流すだけ。我が家では次の4ブロックに分けて、それぞれを口で話させてから書かせています。
- ①この本を選んだ理由(1〜2行)…「表紙の絵が気になったから」でもOKです
- ②どんな話か(3〜4行)…あらすじは短めに。ここを長く書きすぎるのがいちばんよくある失敗です
- ③いちばん心が動いた場面と、その理由(いちばん長く)…ふせんの中から1〜2か所を選んで、なぜそう思ったのかを書きます
- ④自分の体験や、これからのこと(3〜4行)…似た経験や、読んで変わった気持ちを書いて締めます
この4つをもとに書き進めると、学校でよくある文字数にも近づけやすくなります。文字数が足りないときは、③を詳しく書き足すのがおすすめです。あくまで一例なので、学校から書き方の指示が出ている場合はそちらに合わせてください。
そのまま使える親の声かけと、言わない方がいい一言
手を出さずに進ませるには、質問の形で渡すのがいちばん効きました。我が家で反応がよかった声かけです。
- 「どの場面がいちばん心に残った?」 → 「おもしろかった」から一歩進みます
- 「もし自分が主人公だったらどうしてた?」 → 自分の考えが引き出しやすい万能の質問です
- 「その子のこと、好き?きらい?」 → 好き嫌いを聞くと理由がついてきます
- 「似たことって自分にもあった?」 → ④の体験パートがそのまま出てきます
- 「今言ったこと、そのまま書いていいよ」 → 話せるのに書き始められない子には、きっかけになることがあります
逆に、去年の私のように言ってしまいがちな一言も挙げておきます。
- 「早く書きなさい」→ 書き方が分からない状態では、焦りが増えるだけでした
- 「そこはこう書けばいいでしょ」→ 大人の言葉に直すと、本人が書く気をなくしてしまうことがあります
- 「そんな感想じゃダメ」→ 出てきた言葉を否定すると、次が出てこなくなります
それから、親が代わりに書くのは避けたいところです。学校の課題では、本人の言葉で書くことが大切とされることが多いようです。手伝うなら「聞き出す」「書き取る」までにとどめるのが、我が家のルールです。
学年別・感想文が書きやすいおすすめ本7選
ここからは、「心が動く場面がはっきりしていて、感想が書きやすい」という目線で選んだ7冊です。学年はあくまで目安です。読書量や興味、漢字の読みやすさには個人差があるので、お子さんに合いそうな一冊を選んでください。
【1】エルマーのぼうけん|低学年・はじめての一冊に
長く読み継がれている冒険物語。少年エルマーが、りゅうの子を助けに島へ渡ります。次々に危機が訪れて、そのたびにエルマーが道具と知恵で切り抜ける構成なので、「どの場面がすごかった?」がとても答えやすい一冊です。地図や挿絵も多く、はじめて長めの本に挑戦する子に向いています。
- 場面がはっきり分かれていて選びやすい
- 挿絵が多く読み進めやすい
- 「自分だったらどうする?」を引き出しやすい
👆 3冊セットなら続編まで一気に読めます。感想文は1冊目だけでも書けるので、まずはそこから。
【2】ふたりはともだち|低学年・短いお話で書きやすい
教科書でおなじみ、がまくんとかえるくんの5つの短編集。1話が短いので「この話について書く」と決め打ちできるのが、感想文としては大きな利点です。ともだちを思う気持ちがテーマなので、「自分にもこんなことあった」という体験パートも書きやすくなります。
- 1話が短く、読み切りやすい
- 友情がテーマで体験と結びつけやすい
- 教科書で読んだ子は入りやすい
👆 「5つのうちどれがいちばん好き?」と聞くだけで、感想文の柱が決まります。
【3】二分間の冒険|中学年・物語に引き込まれる
猫に導かれて不思議な世界に迷い込んだ少年が、元の世界に戻るために謎を解いていくファンタジー。物語としての引きが強く、続きが気になって読み進められるのが魅力です。「いちばんドキドキした場面」が明確なので、③のパートが厚く書けます。
- 展開が早く読書が止まりにくい
- 謎解き要素で「考えたこと」が書きやすい
- 文庫版なら価格も手頃
👆 本を読み慣れていない中学年でも、比較的入りやすい一冊です。
【4】魔女の宅急便|中学年・「自立」がテーマ
13歳のキキがひとりで知らない町へ旅立つ物語。映画で知っている子も多いですが、原作は「うまくいかない時期」の描写がていねいで、そこが感想文の書きどころになります。落ち込んだキキに自分を重ねる子も多く、体験パートにつなげやすいです。
- 映画を知っていても原作で発見がある
- 「がんばってもうまくいかない」場面に共感しやすい
- 自立や成長がテーマで書く軸を立てやすい
👆 感想文なら1巻だけで十分です。映画との違いを書く切り口も面白いですし、続きが気になったらシリーズでどうぞ。
【5】夏の庭 The Friends|高学年・夏休みに読みたい一冊
小学6年生の3人が、ひとり暮らしのおじいさんを「観察」し始めることから交流が生まれていく物語。まさに夏休みが舞台なので、今の季節に読むと重なるものがあります。生きることや死ぬことに触れる作品で、高学年になると受け止められる深さがあります。
- 夏休みが舞台で季節感がある
- 考えさせられるテーマで内容の濃い感想文になる
- 文庫で持ち運びやすい
👆 身近な方を亡くした経験のあるお子さんには、事前に内容を伝えてから渡すと安心です。
【6】西の魔女が死んだ|高学年・自分の居場所を考える
学校に行けなくなった中学生のまいが、おばあちゃんと過ごすひと夏の物語。「自分で決める」ことの意味が、静かな言葉で描かれています。学校や友だち関係に悩んだ経験がある子ほど、書きたいことが出てくる一冊です。
- 心の動きが丁寧に描かれていて、自分の考えと結び付けやすい
- おばあちゃんの言葉が感想の軸になる
- 高学年〜中学生まで長く読める
👆 不登校や学校生活に強い不安を感じているお子さんには、内容が重く感じられることもあります。お子さんの様子に合わせて選んでください。
【7】お父さんが教える読書感想文の書きかた|親のサポート用
最後は子ども向けではなく親向けの一冊。「そもそも感想文で何を求められているのか」「どう手伝えば本人の文章になるのか」が整理されています。教える側が型を分かっていないと、結局こちらがイライラして終わる…というのを去年やってしまったので、こういう本の存在はありがたいです😅
- 親が「教え方」を先に知れる
- 手伝う範囲の線引きが分かる
- 来年以降も使える
👆 内容や進め方は家庭によって合う・合わないがあるので、参考のひとつとして。
それでも進まないときの奥の手
ここまでやっても手が止まることはあります。我が家で実際に効いた方法を置いておきます。
- しゃべらせて、親が書き取る → 話した内容をメモにして渡し、本人が原稿用紙に清書します。書くハードルがぐっと下がります
- 1日15分×3日に分ける → 「今日は②まで」と決めると、終わりが見えて取りかかりやすくなります
- 原稿用紙ではなくノートに下書き → マス目のプレッシャーがなくなるだけで進むことがあります
- 書く順番を変える → ①の書き出しで固まる子は、③の「心に残った場面」から書き始めると動き出します
書くこと自体が苦手なお子さんや、文字を書くのに時間がかかるお子さんもいます。学校に相談すると配慮してもらえる場合もあるので、無理をさせすぎないでくださいね。
まとめ
| 本 | 学年の目安 | 書きやすいポイント |
|---|---|---|
| エルマーのぼうけん | 低学年 | 場面が分かれていて選びやすい |
| ふたりはともだち | 低学年 | 1話が短く読み切れる |
| 二分間の冒険 | 中学年 | 展開が早く読書が止まらない |
| 魔女の宅急便 | 中学年 | うまくいかない時期に共感できる |
| 夏の庭 The Friends | 高学年 | 夏休みが舞台・テーマが深い |
| 西の魔女が死んだ | 高学年 | 心の動きが丁寧・自分と結び付けやすい |
| お父さんが教える読書感想文の書きかた | 親用 | 教え方の型が分かる |
読書感想文は、「書く力」より先に「思い出す・話す」段階でつまずいていることが多いように感じます。本選びとふせんと型を先に用意して、あとは質問で引き出す。親の役割はそこまでで十分なんだと、去年ようやく分かりました。
うまい文章でなくても、その子の言葉で書けていればそれがいちばんです。読書感想文は、「書かせる」のではなく「言葉を引き出す」ことで進みやすくなることがあります。本選び・声かけ・書く順番を少し工夫して、お子さんらしい感想文づくりを応援してあげてください😊
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